9月18日 シーボルト事件(1828年)
シーボルト事件は、オランダ商館付の医師、シーボルトが帰国する際、
国外に持ち出し禁止となっていた日本地図などがあり、これに関与した
日本人を含む十数名が処分を受けた事件です。
高橋景保は、樺太東岸の資料を求めていたところ、シーボルトが
「世界周航記」などを送りました。その代わりに高橋は伊能忠敬の
「大日本沿海輿地全図」の縮図の写しをシーボルトに送り、
これを持ち帰ろうとした時に幕府にばれ、関係者が処分されました。
高橋景保にとって、自分が欲しかった物をくれたシーボルトに対し、
シーボルトが欲しがっている物をあげるのは至極当然だったようです。
同じ時期、間宮林蔵は、シーボルトからもらった手紙や布地に目を
くれる事なく、外国人との私的な贈答は国禁に触れるとし、開封せず
上司に提出しています。
自分の気持ちに気づき、素直に行動するのが良いのか
常に状況を俯瞰し、自分の立場に気づき考慮して行動するのが良いのか
あなたならどちらを選びますか?
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