9月20日 支倉常長が7年ぶりの帰国（1620年）
伊達政宗の使節としてスペイン（当時のエスパーニャ）に赴いた支倉常長は1613年に日本を出発し、7年の学びの後、帰国しました。この滞在中、彼はエスパーニャ国王と会いましたが通商交渉は不成立。その間、日本国内ではキリスト教弾圧が始まった事もあり帰国します。彼は日本にヨーロッパでの見聞を広めてくれたのですが、ヨーロッパに対しても日本の文化を伝えました。
珍しいと判断されたのが、彼が鼻をかむ事。鼻をかむ行為自体は、何ら変わらないのですが、その時、「懐紙」を使った事です。※懐紙とは、懐に入れて携帯するための小ぶりで二つ折りの和紙 のこと。
当時のヨーロッパでは手鼻（手だけで鼻をかむ行為）かハンカチを使って鼻をかんでいました。しかし、彼は懐紙を用いて鼻をかんだ事により、大変珍しがられ、なんと、「鼻をかんだ後の懐紙」がバチカンの人類博物館に展示されていたそうですから驚きです。
他国の人のちょっとした行為に気づき、自分達の行動を見直す。もっと良い方法は無いか？もっと良い材料はないか？違った文化の物を注意深く観察すると自分の改善につながりますね。
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