11月12日 東宝京都撮影所傷害事件(1937年)
俳優の林長二郎は、幼いころから叔父が経営する芝居を見て育ちました。ある時、たまたま子役が風邪をひき倒れたため、代役として舞台デビューしたのがきっかけで俳優の道に進んでいったセレンディピティの申し子です。彼は、没後に国民栄誉賞も受賞しています。
1937年、彼は松竹から東宝に移籍を決めます。それに対してマスコミは、物凄い非難を浴びせました。そんなさなか、彼は東宝の京都撮影所で顔を切り付けられる事件が発生してしまったのです。二人の男に顔を斬りつけられ、左頬を貫通する深手を負ってしまいました。このショックは大きかったようで、これ以来、彼に対する非難は無くなったと言いますから皮肉なものですね。
ところでミーハーという言葉をご存知ですか？ミーハーとは世の中の流行を追いかけたり、その影響で知ったかぶりをする人を指す呼び方です。実はこの言葉、この林長二郎のファンに対する呼称という説があります。女性が好きな「みつまめ」と「はやしちょうじろう」を掛け合わせてできた言葉が「ミーハー」です。
これ以外の説としては、
・「みいちゃん、はぁちゃん」（当時は、みよ。はな。など「み」「は」で始まる名前が多かった）
・音階のドレミファと掛け合わせた
・英語のＭＥ と ＨＥＲ を掛け合わせた
など諸説あります。
私自身は、ミーハーは「見栄を張る」から来ているのだと、今日の今日まで思い込んでいましたから、思い込みとは恐ろしいものですね。
自分の考えを何かをきっかけに検証すると新たな考えやアイデアが生まれる場合があります。それを活かす事であなたのセレンディピティが活性化し、幸せへの第一歩を歩みだす事ができるのです。
今日、自分の思い込みに気が付く事ができますか？
セレンディピティとは偶然を幸せにするスキル。
大切なのは気づきです。
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