11月22日　カティサーク進水式(1869年)

カティサークは、中国からイギリスまで紅茶を運ぶために造られた帆船です。当時はいかに早く進めるか？で競いあっていました。（これをティーレースと呼びます。）

その理由は、新鮮なまま届けられる紅茶、特に最初に届けられたその年の一番茶は高値で取引されるだけなく、船主や船長は莫大な利益と名誉を得る事ができたからです。

帆船の名前ともなったカティサーク。この言葉は、もともとスコットランド語で女性の下着の事。物語は・・・

農夫が馬に乗って家路を急いでいると、悪魔や魔法使いが集会をしていました。そこで農夫はカティサークを身にまとった妖艶な魔女に魅了され手を出そうとしたとたん、空が暗くなり魔女たちが農夫を捕まえようとしたのです。農夫は馬にまたがり、命からがら逃げだします。魔女は馬のしっぽを捕まえたものの、尾が抜けてしまったため、農夫は逃げ延びる事ができました。ですから、写真の船首像は魔女で、彼女が持つ毛は、馬のしっぽの毛をイメージしているのです。

農夫に勝てなかったカティサーク。実際の紅茶を運ぶティーレースでも勝てなかったのは皮肉なものですね。

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