6月11日 ジエム政権に対する抗議(1963年)

ベトナムの政権に対する自分の体をはった猛烈の抗議。

カトリック教徒であったベトナムの初代大統領ジエムは政府として仏教徒に対する高圧的な弾圧を行いました。

それに対する抗議のためアメリカ大使館前でベトナムの僧がガソリンをかぶって焼身自殺しました。

彼は支援者たちが見守る中、燃え上がる炎の中でも結跏趺坐(けっかふざ、座法)を続け、絶命するまでそのままの姿でした。

その衝撃的な姿がカメラを通じて世界中に放映され、ベトナム国内だけでなく国際世論にまで大きな影響を与えます。

さらに追い打ちをかける様に、ジエム大統領の義理の妹がテレビのインタビューで、

「あんなのは単なる人間バーベキューよ」

「反米運動にアメリカ製ガソリンを使うなんて矛盾してるわ」

「今度同じ事をするならガソリンとマッチを進呈する」

と発言し世界中からの顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまい、国民のジエム政権への反発をいっそう高めました。

衝撃的なニュースです。

自分の意志を伝える方法はこれだと気づいたときのこの行動は、他人からすれば勇気がいることですが、本人にしてみれば大切なことだったのでしょうね。

写真は、このときの報道写真を利用したRAGE AGAINST THE MACHINE レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのアルバムのジャケット(disk UNIONより)


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~望む人生を生きるためのたったひとつの秘訣(6/14@築地)~

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