6月14日 藤原定家、和歌百首を書写(1235年)

1235年藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、現在では百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになりました。

鎌倉幕府の御家人で歌人でもある宇都宮蓮生の求めに応じて、定家が作成した小倉色紙です。蓮生はこれをものすごく気に入り、自身が住む小倉山荘の襖絵として飾ったことから、人気が出てきたともいわれています。

定家から蓮生に送られた小倉色紙は、蓮生の子孫にも一部が受け継がれ、室町時代に茶道が広まると小倉色紙を茶室に飾ることが流行し、珍重されるようになりました。

豊臣秀吉は宇都宮鎮房が所持するこの小倉色紙の引渡しを命じたのですが拒否。その結果、豊臣秀吉配下の黒田長政に暗殺され、一族が滅ぼされてしまいました。

小倉色紙はあまりにも珍重され、価格も高騰したため、贋作も多く流布するようになったそうです。

素晴らしい物だと気づいたときに、自分の物にする必要はありません。自分の物にしたいという気持ちより、もっと良い物を作ろう。こう考えてくれていたら世の中はもう少し、平穏だったかもしれませんね。


「気づいたこと自体が素晴らしいこと」だと、気づいて欲しかったなぁ。


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