7月19日　退廃芸術展開催（1937年）

ドイツ・ナチスは四か年計画の功績を記念する展覧会を企画します。

「大ドイツ芸術展」と同時に、

退廃芸術を誹謗するための

「退廃芸術展」も開催しました。

（退廃芸術とは、ナチスが近代芸術に対して道徳、気風が崩れると判断し、民族感情を害するものとであると判断し禁止するために打ち出した観念）

関係者はこの展覧会をぜひ見るよう各新聞を通して大々的に盛り上げた結果、狭い会場には1日で4万人を超える来場者。皮肉にも隣で開かれた公認芸術展の「大ドイツ芸術展」の来場者を大きく上回りました。

ヒトラー自身もかつては建築や美術の道へ進もうとして挫折したことが影響しているのでしょうか？「政治の偉大さは、それが生み出す芸術の水準の高さで推し量られる」という信念に至った結果です。

日本では芸術家は育たないという言葉を聞いた事があります。ヒトラーの考えが、もしかしたら当てはまるのかもしれません。

写真は、フランツ・マルクの代表作『青い馬の塔』、1913年制作。ヒトラーはこれに関し、「青い馬などいない」と発言。

セレンディピティとは、偶然をきっかけに幸せになる能力。退廃という考えでいると偶然を利かす事ができません。一度は受け入れてみて、発想転換する事で新たな幸せを創出できるかもしれません。

重要なポイントは、「気づき」です。

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