5月8日 サラダ記念日、発売日(1987年)
刊行前から与謝野晶子の再来とまで言われ、
話題となった俵万智さんの「サラダ記念日」は、
出版されるや280万部のベストセラーとなりました。
ここで彼女の詩をいくつかピックアップしてみましょう
「嫁さんになれよ」だなんて
カンチューハイ二本で言ってしまっていいの
手紙には愛あふれたりその愛は
消印の日のそのときの愛
「おまえオレに言いたいことがあるだろう」
決めつけられてそんな気もする
ガーベラの首を両手で持ちあげて
おまえ一番好きなのは誰
「この味がいいね」と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日
短歌を自由に表現し、口語を活かした詩、
カタカナが心地よい詩、ライト・ヴァースな感覚と絶賛され、
たった1カ月で12刷。凄い勢いで売れました。
男はつらいよシリーズの題名に取り入れられたり、
英訳本までも出版され社会現象になりましたね。
元々月刊カドカワの企画で注目を浴びていた彼女の初歌集ということで
角川書店からの出版になるはずだったそうですが、
角川書店社長の角川春樹自身が俳人であり、
歌集、句集など短詩型文学の書籍は売れないものであると考えていたため、
出版には反対したといういきさつがあります。
このチャンスを逸した格好になった角川は後に
「人生最大の失敗だった」と
振り返っています。
自分たちが失敗しているから、これも失敗するであろう。
保守的な考えだと失敗する可能性があります。
新しい物を取り入れる勇気。
それが、あなたのセレンディピティを活性化させるに違いありません。
セレンディピティは、偶然をきっかけに幸せを掴む能力です。
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