10月23日 夕張炭鉱の悲劇(1981年)
終戦直後は、国土の復興に石炭・電力・鉄鋼の3事業が不可欠だと判断、最優先されました。しかし海外からの石炭の輸入で、国内の産業は傾き始め、国は石炭合理化策を強く打ち出し、夕張だけで24あった炭鉱も、1981年には3つにまで減少してしまいました。
北炭夕張新炭鉱では頻繁に小規模なガス爆発が起きていたのですが、国からの合理化策がプレッシャーとなり、坑内のガス測定値の基準をあげ(1.5%の濃度で危険と言われる中、2%まで引きあげ)、作業させていたのです。そんな中、北炭夕張新炭鉱ガス突出事故が起きます。(1981.10.16)
838人が入坑していたのですが、59名の生存確認ができません。爆発による火災は5日を経過しても一向に収まる兆しがない事、59名の生存の可能性は絶望という事で、幹部は炭鉱内に注水による鎮火の検討を行います。不明者の家族は「命をよこせと言うのか?」と激怒すると、幹部は「お命を頂戴します」と発言。翌日、全家族からの同意書を取り付け、23日に花束を添え、注水されました。夕張市内でも一斉にサイレンが鳴らされ全市民が黙とうしました。
1.5%のガス濃度でも危険と言われていたのにも関わらず、2.0%でも作業ができると気が付いた幹部。極度な危険状態でも入鉱させたのは国からのプレッシャーが大きかったのかもしれません。非常に残念な事件です。
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