1月23日　最後のニホンオオカミ(1905年)

1905年、奈良県吉野郡で、捕獲された若いオスのニホンオオカミの売買が行われました。

イギリスの公費で、採集を目的に企画されて来日した動物採集家と日本人が、同地で採集したネズミを剥製にしていました。

そこに三人の猟師が1頭のニホンオオカミの死骸を持って来て、十数円を要求したものの、8円50銭で購入できたそうです。

本人たちは、これが最後のニホンオオカミの死骸だという事を知らずに売買されたようです。もしこれが最後だと気が付いていたら、とんでもない破格値になっていたことでしょう。

絶滅してしまった理由としては、いくつか想定されています。

・狂犬病などの伝染病

・毛皮を利用するための乱獲

・狼信仰のための乱獲（日本各地の犬神はニホンオオカミとも言われています）

絶滅してしまった事による影響は、天敵がいなくなったイノシシ・ニホンジカ・ニホンザルなどが大繁殖してしまい人間の生存域にまで進出し、農作物、森林などの生態系に大きな影響を与えるようになってしまったと言います。

そこで考えだされた案が、オオカミ導入計画。

・シベリアオオカミを再導入

・中国のオオカミを再導入

・クローン技術によるニホンオオカミの復元

など様々です。

日本オオカミ協会という組織が存在し、生態系を科学的に正しく伝え、世界中のオオカミの保護と復活のために設立された団体もあります。国立大学の名誉教授が在籍していたり、全国各地に支部があったりして、オオカミイベントなどを開催しているようですから、一度覗いてみるのも良いかもしれません。

親孝行、したいときには親はなし

など、存在が無くなってから、その重要性に気が付くのではなく、その前に気が付き、行動したいものですね。

こんな素晴らしいゲストが集まる機会は、二度とありません。

後悔しないために、今一度、内容のご確認を (^^)/

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